北堀江LA皮膚科クリニック -皮膚科・美容皮膚科-

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【シミ・くすみ #5】肌がくすむのはなぜ? 原因を知って、正しい治療を選ぼう

  • 美容皮膚科

公開日

2026.3.26

更新日

2026.3.22

ベッドで目を閉じて休み、肌のコンディションを整えるイメージの女性

こんにちは、北堀江LA皮膚科クリニック 院長の竹澤です。

今回は「シミ・くすみコラム #5」として、「くすみの治療」についてお話しします。


「スキンケアを頑張っているのに、なんとなく顔が暗い」

「透明感がなくて疲れて見える」

そんな悩みを抱えていませんか?


くすみは、原因の種類によって、効果的な対策が大きく異なります。

まず「自分のくすみの正体を知る」ことが、正しいケア・治療への第一歩です。

🔸「くすみ」の正体とは? 種類と原因を知ろう

くすみは、原因によって大きく4つのタイプに分けられます。

①茶ぐすみ(メラニンタイプ)

肌全体が茶色っぽく、日焼けした後のように見えるタイプです。

肌には「メラニン」という、紫外線から皮膚を守るための色素があります。

本来、メラニンは「ターンオーバー(肌が一定の期間で生まれ変わるサイクル)」によって自然に排出されます。

ところが、紫外線を浴び続けたり、摩擦・睡眠不足などでこのサイクルが乱れると、メラニンが排出されないまま肌に残り続けることに。

それが積み重なることで、顔全体が茶色くくすんで見えるようになるのです。

メラニンの蓄積による茶ぐすみの有無を比較した皮膚断面のイメージ図

②黄ぐすみ(糖化タイプ)

肌が黄色っぽく見えるタイプです。

「糖化(とうか)」と呼ばれる体内の反応が関係していると考えられています。

糖化とは、食事で摂った余分な糖が体のタンパク質と結びつき、「AGEs(エイジス):終末糖化産物」という老化物質をつくる反応のこと。

AGEs自体が黄褐色をしているため、表皮〜真皮に蓄積すると、肌の内側から黄色くくすんで見える原因になると考えられています。

糖化によって生じるAGEsの蓄積により、黄ぐすみが生じる状態と正常な状態を比較した図

③④青・グレーくすみ(血行・乾燥タイプ)

顔色が悪く、目の下にクマができやすい、あるいは肌にツヤがないタイプです。

血の巡り(血行)が悪くなると、肌に十分な酸素や栄養が届かなくなり、健康的なピンク色が失われます。また、肌が乾燥してキメが乱れると、光がうまく反射されず、肌が暗く見えることがあります。

皮膚の血流の違いによって青ぐすみ・グレーくすみが生じる状態と正常な状態を比較した図

実際にはこの4つが混在しているケースも多く、シミや肝斑と一緒に現れることもよくあります。

「シミ(老人性色素斑)」や「肝斑」についてはこちらのコラムもご覧ください。
▶【シミ・くすみ #3】老人性色素斑の治療法を整理|レーザー・IPLの違いと使い分け
▶【シミ・くすみ #4】肝斑とは?シミとの違いと治療の基本(前編)

🔸まずできること:日常のセルフケア

くすみ対策の土台になるのが、毎日のセルフケアです。
治療を行う場合も、日常のケアが整っていると、より良い状態が維持しやすくなります。

紫外線と摩擦の刺激を減らす

紫外線はメラニンを増やす大きな原因となります。
日焼け止めは夏だけでなく、一年中こまめに使いましょう。

また、ゴシゴシと肌をこする洗顔や摩擦も、メラニンを増やす刺激になります。
洗顔料をしっかり泡立てて、"泡"でやさしく包むように洗うのがポイントです。

食べ方で糖化を防ぐ

黄ぐすみが気になる方は、食後の血糖値が急上昇しないよう意識することが大切です。

AGEsは、食後の血糖値が急激に上昇する状態や、高血糖状態が続くと特に起こりやすくなると考えられています。

糖化を抑制するために、まずは以下のことを意識してみましょう。

  • 野菜やたんぱく質を先に食べる「ベジファースト」

  • 低GI食品(全粒穀物、野菜、豆類など)を選ぶ

  • よく噛んでゆっくり食べる

  • 調理法を工夫する(揚げる・焼くよりも、蒸す・茹でるが◎)


糖化は特に生活習慣の影響を受けやすいとされており、施術だけでなく日常生活の見直しも重要な要素になります。

高GI・中GI・低GI食品の具体例(白米・パン・麺類・菓子類、穀物や果物、野菜や魚・大豆製品など)を分類して示した図

保湿と睡眠で血行を整える

洗顔後はすぐに化粧水・乳液で水分を補いましょう。肌が潤うとキメが整い、光を反射しやすくなります。

また、睡眠不足は血行不良やターンオーバーの乱れに直結します。良質な睡眠の確保がくすみ対策の基本です。

シミ・くすみ予防に関してはこちらのコラムもご覧ください。
▶【シミ・くすみ #2】予防で差がつく未来の肌|紫外線対策は日々の習慣

🔸クリニックで行う「くすみ治療」

セルフケアを続けても改善が難しい場合や、より積極的に肌の状態を整えたい場合は、クリニックでの治療が選択肢になります。 

くすみ治療は、一度の施術で完結するものではなく、段階的に進めていくものです。

外用薬・内服薬で肌状態を整える

くすみ治療を行う場合、外用薬や内服薬が最初の選択肢となります。

メラニンの生成を抑えたり、肌のターンオーバーを整えたりするものが代表的で、治療の基本となります。

▼代表的な外用薬

色素に関わる外用薬(ハイドロキノン・システアミン)とターンオーバーを促すトレチノインの役割を示した図

▼代表的な内服薬

シミ治療に用いられる内服薬・成分の特徴を整理した図

ピーリング・導入治療でターンオーバーをサポート

古い角質の蓄積やターンオーバーの乱れが関与している場合には、ピーリングや導入治療が検討されます。

「肌の土台を整える治療」とイメージすると分かりやすいかもしれません。


ピーリング:
角質をやさしく取り除き、肌が生まれ変わるサイクルを整えることが期待される施術です。

導入治療:
専用の機器を使って有効成分を皮膚に届ける施術です。
ターンオーバーを促したり、炎症を落ち着かせたりするものなど、目的に応じて使い分けられます。

IPL・レーザーで色ムラにアプローチ

色ムラが気になる場合や、外用・内服治療だけでは変化が感じられない場合は、IPLやレーザー治療が検討されます。

IPLは色ムラ・血管に総合的にアプローチ、レーザーは色素をピンポイントで狙う治療とそれぞれ期待される効果が異なります。


IPL(光治療:ステラM22など):
広い範囲にマイルドな光を照射する治療です。
メラニンへのアプローチに加え、赤ら顔の原因となる血管にも反応するため、肌全体のトーンを均一に整えることが期待されます。

レーザー治療:
色素の濃い部分をピンポイントで照射し、メラニンにアプローチする治療です。
特定のシミやくすみが気になる場合に検討されます。


いずれの治療も、効果の現れ方には個人差があります。

また、肌への刺激が強すぎると、一時的な赤みや色素沈着(炎症後に色が残る反応)が生じることもあるため、肌の状態を見ながら慎重に進めることが大切です。

▶当院のくすみ治療について詳しくはこちら

🔸まとめ|くすみは「原因」から攻略する

くすみの原因は一つではなく、複数の要因が重なっていることがほとんどです。

だからこそ、まず自分のくすみのタイプを正確に見極め、それに合った方法を選ぶことが大切です。

北堀江LA皮膚科クリニックでは、肌診断機(VISIA)を活用して色素分布や肌状態を客観的に分析し、セルフケアのアドバイスから治療の選択肢まで一緒に考えていきます。

また、施術の内容やリスク・ダウンタイム(施術後に赤みや制限が生じる期間)についても、事前に丁寧にご説明いたします。

「自分の肌の状態を知りたいだけ」
「どんな治療があるのか聞いてみたい」

というご相談だけでも、もちろん大歓迎です。

一緒に、透明感のある健やかな肌を目指していきましょう。





※肌状態や治療方法には個人差があり、診察により判断されます。


【参考文献】
[1] 日本美容外科学会 編: 日本美容外科学会会報 2022 Vol.44 特別号 美容医療診療指針(令和3年度改訂版). 全日本病院出版会, 2022.
[2] 日本形成外科学会他 編: 形成外科診療ガイドライン1 2021年版 皮膚疾患/頭頸部・顔面疾患/体幹・四肢疾患.金原出版, 2021.
[3] 米井嘉一他. 日本化粧品技術者会誌. 2019; 53(2): 83–90.

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