COLUMN
美容皮膚科
公開日
2026.4.11
更新日
2026.4.11

こんにちは、北堀江LA皮膚科クリニック 院長の竹澤です。
ふと手の甲を見たとき、
「あれ、こんなところにシミがあったかな…」と気になったことはありませんか?
顔のケアは気をつけていたのに、手元は見落としていた——そんな声をよくいただきます。
また、暖かくなり首元の開いた服を着るようになると、
首元やデコルテのシミが気になり始めた、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、顔以外の部位として特にお悩みの多い「手の甲」と「首(デコルテ)」のシミ・くすみについてお話しします。
手の甲や首元は、一年を通して紫外線にさらされていることの多い部位です。
顔には毎日日焼け止めを塗っていても、手の甲や首元はつい忘れてしまうということもあるのではないでしょうか。
そう考えると、これらの部位は顔以上に日差しの影響を受けているといえるかもしれません。
紫外線を浴び続けた肌ではメラニン色素が過剰にたまり、やがて茶色い斑点として表面に現れます。
手の甲や首にできる茶色い斑点は、紫外線の蓄積によってできる、いわゆる「シミ」です。
境界がはっきりしているのが特徴です。
また、はっきりとした「点」のシミだけでなく、肌全体がなんとなく暗く見える「くすみ」も、紫外線や摩擦の蓄積によって起こることがあります。
▼シミの種類についてはこちら:
【シミ・くすみ #1】間違うと逆効果?まずは見分けたいシミの種類
シミやくすみを防ぐために、ふだんから取り入れやすいケアを3つご紹介します。
① 日焼け止めをこまめに塗り直す
手の甲は手洗いのたびに日焼け止めが落ちてしまいます。外出先でもハンドクリーム感覚で塗り直す習慣をつけてみましょう。
首元も、顔に塗るときに一緒にのばすだけで紫外線ケアになります。

② 摩擦を避ける
タオルでゴシゴシ拭いたり、首元を強くこすったりすると、肌への刺激がくすみにつながることがあります。押さえるようにやさしく拭くのがおすすめです。

③ 保湿を忘れない
手の甲や首は乾燥しやすい部位でもあります。
肌が乾燥するとバリア機能が低下し、より紫外線などの外部刺激を受けることに。その結果、メラニンが過剰に作られることになるのです。
ハンドクリームやボディクリームでうるおいを保つことも、シミ予防につながる大切なケアの1つです。

▼紫外線対策の習慣づくりについてはこちらのコラムもご覧ください。
予防で差がつく未来の肌|紫外線対策は日々の習慣
セルフケアだけでは改善が難しいシミ・くすみには、皮膚科での治療という選択肢があります。
大きく分けるとレーザーやIPL(光治療)などの「美容施術」と、美容内服・美容点滴による「インナーケア」の2つです。
ピコレーザーとは、1兆分の1秒という短い時間で照射するレーザーの総称です。
当院ではピコスポットという施術名でご案内しています。
熱によるダメージを抑えながら、衝撃波でメラニンを細かく粉砕するのが特徴。
従来のレーザーに比べて肌への負担が少なく、少ない回数での改善が期待できます。
手の甲や首にも照射でき、顔以外の部位にお悩みの方にも向いている治療です。
▶ピコスポットについてはこちら
ステラM22は、IPL(光治療)と呼ばれる幅広い波長の光を使った治療機器です。
広い範囲に散らばった色ムラやくすみに対して、一度にアプローチできるのが強みの施術。
ダウンタイムがほとんどないため、施術後すぐにふだん通りの生活を送れます。
▶ステラM22についてはこちら
▶レーザーとIPLの違いについてくわしくはこちら:老人性色素斑の治療法を整理|レーザー・IPLの違いと使い分け
施術と合わせて取り入れたいのが、美容内服や美容点滴による身体の内側からのケアです。
シミ・くすみ治療では、以下のようなお薬が一般的に使われています。
▼主な内服薬
お薬の名前 | 期待できるはたらき |
|---|---|
トラネキサム酸 | メラニンを作る指令をブロックし、シミや色素沈着を防ぐ |
ビタミンC | メラニンの生成を抑え、コラーゲンの合成をサポートする |
ビタミンE | 血行を促進し、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を整える |
グルタチオン | 抗酸化作用でメラニンの生成を抑え、肌のトーンアップに役立つ |
これらを組み合わせて服用することで、施術との相乗効果が期待できます。
また、美容点滴は有効成分を直接血管に届けるため、効率よく全身にはたらきかけられるのもポイント。
手の甲や首だけでなく、身体全体のトーンアップを目指したい方にもおすすめです。
手の甲や首のシミ・くすみは、顔に比べて見落とされがちです。
しかし、ふとした瞬間に目に入るからこそ、気になり始めると気持ちが沈んでしまうこともありますよね。
セルフケアだけでは改善が難しいのが、シミ・くすみの悩ましいところ。
けれど、日々の予防ケアと皮膚科での治療を組み合わせることで、変化を実感できる可能性は十分にあります。
「手の甲のシミが気になる」
「首元のくすみをなんとかしたい」
——そんなお悩みがあれば、北堀江LA皮膚科クリニックにお気軽にご相談ください。
お一人ひとりの肌を診察したうえで、あなたに合った治療プランをご提案いたします。
それではまた、次のコラムで。
【参考文献】
[1] 日本美容外科学会 編: 日本美容外科学会会報 2022 Vol.44 特別号 美容医療診療指針(令和3年度改訂版). 全日本病院出版会, 2022.
[2] 日本形成外科学会他 編: 形成外科診療ガイドライン1 2021年版 皮膚疾患/頭頸部・顔面疾患/体幹・四肢疾患.金原出版, 2021.
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