COLUMN
美容皮膚科
公開日
2026.1.4
更新日
2026.2.15

こんにちは、北堀江LA皮膚科クリニック 院長の竹澤です。
年齢を重ねるとともに増えてくる「シミ」や「くすみ」。
鏡を見るたびに気になってしまいますよね。
肌に現れる茶色い色素沈着は、まとめて「シミ」と呼ばれがちですが、実際にはいくつかの種類があり、原因や適した対処法はそれぞれ異なります。
対処法を間違ってしまうと、症状を悪化させてしまうことも。
そのため、「それが何なのか」を見極めることはとても重要です。
この記事では代表的な、
そばかす
扁平母斑(へんぺいぼはん)
老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
肝斑(かんぱん)
くすみ
について、見た目の特徴をまとめました。
また、これらを見分けるための簡易的なセルフチェックチャートも用意しています。
ぜひ参考にしてみてください。
ここでは、代表的なシミやくすみの種類について、見た目の特徴を中心にわかりやすく解説していきます。

そばかすは、顔に小さな茶色い点が散らばるように現れる色素沈着の一種です。医学的には「雀卵斑(じゃくらんはん)」と呼ばれます。
【そばかすの特徴】
頬や鼻のまわりを中心に、左右対称にできやすい
1~数ミリ程度の小さな茶色い点が多数見られる
表面はなめらか
紫外線の影響を受けやすく、夏に濃くなり、冬は薄くなる傾向がある
幼児期〜小学生くらいに出始め、思春期にかけて目立ちやすくなる
家族にそばかすがある方は、遺伝の影響を受けて出やすいことも

小さいころから同じ場所にある、うす茶色いシミのようなもの——それは「扁平母斑」かもしれません。
見た目はシミに似ていますが、生まれつきの“あざ”の一種として分類されます。
【扁平母斑の特徴】
生まれつき、または乳幼児期から現れる
カフェオレのようなうす茶色で、肌と同じように平らな質感
顔以外にも身体のどこにでもできる可能性がある
年齢とともに少し大きくなることはあるが、急に色が濃くなることは少ない

シミのなかでも、よく見られるのが「老人性色素斑」です。「日光黒子(にっこうこくし)」と呼ばれることも。
多くの場合は見た目や経過から診断されますが、皮膚がんなどの鑑別が必要になることも。
【老人性色素斑の特徴】
茶色〜黒っぽい色で、数ミリ〜数センチと大きさに幅がある
丸〜やや不規則な形で、表面は平ら。長年放置すると盛り上がってくることも
顔・手の甲・腕など、日光をよく浴びる場所に出やすい
40代以降に目立ち始めることが多い
一度できると自然に消えることはほとんどない

肝斑は、シミの中でも特に見極めが大切になります。他のシミと同じようなケアをすると、かえって悪化することがあるからです。
まず「肝斑かどうか」をしっかり見分けることが、ケアの第一歩になります。
【肝斑の特徴】
色はやや薄め〜茶色。輪郭がはっきりせず、ぼんやり広がるような形
両頬・口まわり・額などに左右対称に出ることが多い(目のまわりには出にくい)
紫外線や女性ホルモンの変化(妊娠・ピルなど)の影響を受けやすい
30〜50代の女性に多くみられる
洗顔時のこすりすぎ・ストレス・肌質なども関係
一度良くなっても、再発することがある
「くすみ」とは、肌の透明感や明るさ、ツヤが失われて、顔全体がどんよりと暗く見えてしまう状態のことを言います。
医学的な病名ではありませんが、くすみは大きく4つのタイプに分けられます。
【茶ぐすみ】
紫外線や摩擦の影響で肌に軽い色素沈着が起こり、肌全体が茶色っぽくくすんで見える状態。軽度のシミが散在して全体的に肌色を暗くする。
【黄ぐすみ】
肌が黄ばんで見える状態。「糖化」と呼ばれる現象が主な原因で、加齢や食生活の影響も関係。
【青ぐすみ】
血行不良や冷えによって、肌が青白く沈んで見える状態。睡眠不足やストレス、冷え性などが引き金となることもあり、目の下の「青クマ」などもこのタイプの一種。
【グレーくすみ】
乾燥やターンオーバーの乱れによって古い角質が肌表面にたまり、灰色がかったように見える状態。肌にツヤがなく、ゴワつきや粉っぽさを伴う。
簡易的なセルフチェックチャートをご用意しました。ぜひ参考にしてみてください。

あなたの肌の「シミ」はどのタイプでしたか?
実際には、複数の種類が重なっていたり、自己判断が難しいケースもあります。
また「シミ」のように見えるものが、皮膚がんなど別の病気であることや、見た目は似ていても治療法が全く違う病気の場合も。
気になる症状があれば、早めに皮膚科専門医に相談し、正確な診断のもとでケアを検討していきましょう。
北堀江LA皮膚科クリニックでは、皮膚科専門医による診察とあわせて、肌診断機「VISIA(ビジア)」を用いた分析も行っています。
目に見えるシミだけでなく、肌全体の状態や隠れた色素の傾向も確認することができます。
治療をご希望の方はもちろん「これは何なのか知りたい」といったご相談や、セルフケアに関する受診も歓迎です。
正確な診断をもとに、今のあなたに合った選択肢を一緒に整理していきましょう。
次回のコラムでは「#2シミとくすみの予防法」について詳しくご紹介します。
気になる方は、ぜひ次回のコラムもご覧になってください。
▶VISIAのカウンセリングについてはこちらをご覧ください。
【参考文献】
[1] 日本美容外科学会 編: 日本美容外科学会会報 2022 Vol.44 特別号 美容医療診療指針(令和3年度改訂版). 全日本病院出版会, 2022.
[2] 日本形成外科学会他 編: 形成外科診療ガイドライン1 2021年版 皮膚疾患/頭頸部・顔面疾患/体幹・四肢疾患.金原出版, 2021.
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