北堀江LA皮膚科クリニック -皮膚科・美容皮膚科-

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【円形脱毛症 #1】症状と原因を解説|ストレスや免疫の関係とは 

  • 皮膚科

公開日

2025.11.5

更新日

2026.2.15

髪をかき上げながら微笑む女性の写真。健やかな頭皮と髪のツヤが印象的で、脱毛・頭皮ケア後のポジティブな印象を表している

こんにちは、北堀江LA皮膚科クリニック 院長の竹澤です。

朝、鏡を見たときや髪を乾かしているときに、「髪が丸く抜けている!?」と気づいて驚いたことはありませんか。

円形脱毛症は痛みやかゆみがほとんどないため、気づいたときには脱毛が広がっていた——そんなケースもめずらしくありません。

「何で急にこんなことに!?」
「このまま髪が戻らなかったら…」
「脱毛って何科に行けばいいの?」


と、突然の見た目の変化に戸惑い、迷われる方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、円形脱毛症は皮膚科で対応でき、適切な治療とケアで改善が見込まれる病気です。

ただ、そう聞いても不安がすぐに消えるわけではありませんよね。

そこでまず円形脱毛症という病気を知るために、このコラム(#1)では、円形脱毛症の症状や原因をできるだけやさしく解説しました。ぜひ読んでみて下さい。

円形脱毛症の治療について知りたい方は、次のコラム
▶【円形脱毛症#2】治療法を解説|保険でできる3つの治療
も参考にしてくださいね。

あなたの不安を少しでも軽くすることができれば幸いです。

🔸突然の脱毛に驚いたら|円形脱毛症の特徴と早期対応

「円形脱毛症」いわゆる「10円ハゲ」と呼ばれることもありますが、実際には脱毛の範囲や進み方によっていくつかのタイプがあります。

円形脱毛症の分類を示す図。単発型、多発型、蛇行型、全頭型、汎発型の5種類をイラスト付きで説明している。脱毛の範囲や特徴、治りやすさなどの違いが解説されている

円形脱毛症は、日本でもよく見られる脱毛症の一つで、

  • 自分の免疫が毛を作る組織(毛包)を誤って攻撃してしまう「自己免疫の異常反応」が原因

  • 性別を問わず、子どもから大人まで幅広い年齢層で発症

  • 多くは自然に改善する一方で、再発や慢性化することもある

といった特徴があります。

見た目の変化が大きいだけに「このまま髪が戻らなかったらどうしよう」と不安になる方も少なくありません。

ですが、毛包が生きていれば、髪は再び生える可能性があります。

大切なのは、自己判断せずに早めに専門医を受診すること。
正確な診断を受けて、自分の症状に合った治療を始めることで改善を目指せます。


また、円形脱毛症に似た症状を起こすものに「しらくも(頭部白癬)」などの感染症による脱毛もあります。
さらに、「AGA(男性型脱毛症)」や「FAGA(女性型脱毛症)」との違いについてもよく質問を受けます。

これらは似ているようで、原因や治療法は異なります。
下記のコラムで解説していますので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみて下さい。気になる症状がある場合は、早めに皮膚科で相談しましょう。

▶抜け毛の原因を正しく知ろう|治療と対処法が分かる基本ガイド
▶円形脱毛症

🔸円形脱毛症はなぜ起こる?免疫や体質・ストレスとの関係

円形脱毛症というと「ストレスが原因」と思われることが多いですが、実際にはそれだけではありません。

医学的には、体の免疫バランスが崩れて、自分自身の毛包を誤って攻撃してしまう自己免疫の反応が関係していると考えられています。

ここでは、円形脱毛症が起こる仕組みや、なりやすい体質・生活環境などについてわかりやすくご紹介します。

免疫の誤作動で毛根を攻撃?円形脱毛症の仕組み

私たちの身体には、細菌やウイルスなどの外敵から守るための「免疫」という仕組みがあります。

円形脱毛症は、何らかのきっかけでこの免疫が誤作動を起こし、毛包を敵と勘違いして攻撃してしまう病気です。

毛包が一時的にダメージを受けると、毛が抜けたり新たな毛が生えにくくなったりします。

ただし毛包そのものが壊されてしまうわけではないため、ダメージ(炎症)が落ち着けば再び発毛が期待できる場合があります。

そのため、免疫の反応をやわらげる治療が円形脱毛症の中心になります。

健康な頭皮と円形脱毛症の頭皮の違いを示す図。健康な場合は免疫細胞が外敵を攻撃し、毛包は正常に保たれている。円形脱毛症では、免疫細胞(T細胞)が誤って自分の毛包を攻撃している様子が描かれている。

遺伝だけじゃない?円形脱毛症と体質の関係

円形脱毛症は、もともとの体質が関係していることもあります。

家族の中に円形脱毛症を経験した人がいたり、アトピー性皮膚炎・花粉症・甲状腺の病気など、免疫が過敏に反応しやすい体質の方では起こりやすくなる可能性が高いという報告も。

これは「円形脱毛症そのものが遺伝する」というよりも、免疫バランスが崩れやすい体質が受け継がれやすいためだと考えられています。

ですので「親が円形脱毛症だったから、子どもも必ずなる」というわけではありませんが、発症しやすい体質であるとは言えるかもしれません。

免疫バランスが崩れやすい体質や病気を示す図。遺伝、アトピー、花粉症、甲状腺の病気の4つが例として紹介されている。

ストレスは引き金のひとつ!? 円形脱毛症との関係をやさしく解説

「ストレスのせいで円形脱毛症になる」と言われることがありますが、実際にはストレスは“原因”というより“きっかけ”の一つです。

強いストレスや睡眠不足が続くと、自律神経のバランスが乱れ、免疫の働きにも影響が出てしまいます。

その結果、免疫が過剰に反応しやすくなり、脱毛を引き起こすことがあるのです。

ただし、ストレスがあっても必ず円形脱毛症になるわけではありません。

円形脱毛症は、体質・免疫・ホルモン・生活リズムなど、さまざま要因が重なったときに発症すると考えられていますが、明らかな誘因がないことも多いとされています。

「ストレスに弱い自分が悪いのかな…」などとご自身を責めたりする必要はありません。

ゆっくり休んだり、好きな時間を過ごしたりと、心と体を少しずつ整えることが、治療や再発予防にもつながります。

円形脱毛症の治療について知りたい方は、次のコラム
▶【円形脱毛症#2】治療法を解説|保険でできる3つの治療
をご覧ください。


【参考文献】
[1] 円形脱毛症診療ガイドライン策定委員会. 円形脱毛症診療ガイドライン2024, 日本皮膚科学会雑誌. 2024; 134(10): 2491-2526.
[https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/AAGL2024.pdf(2025年11月4日閲覧)]
[2] 日本皮膚科学会: 皮膚科Q&A 脱毛症 [https://qa.dermatol.or.jp/qa11/index.html(2025年11月4日閲覧)]
[3] Huang Y, et al. J Autoimmun. 2025; 151: 103378.

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