北堀江LA皮膚科クリニック -皮膚科・美容皮膚科-

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コラム

メソナJとイオン導入・ダーマペンの違い|痛みとダウンタイムで比較

  • 美容皮膚科

公開日

2026.9.1

更新日

2026.9.1

両手をそっと頬に添え、目を閉じてほほえんでいる女性のイメージ写真。うるおいのあるお肌の質感を表している。

こんにちは、北堀江LA皮膚科クリニック 院長の竹澤です。

「お肌に良い成分を取り入れたいけれど、ダーマペンは痛そう」 

「気になる施術があってもダウンタイムを考えるとなかなかできない」

そんなふうに、気になる施術はあるのに、どれも決め手に欠ける——という方は多いのではないでしょうか。

お肌の奥へ成分を届ける治療にはいくつか種類があり、それぞれ痛みやダウンタイムのバランスが異なります。

このコラムでは、メソナJがほかの導入・美肌治療とどう違うのかを、痛み・ダウンタイム・届けられる深さの視点からわかりやすく解説します。

※メソナJは自由診療です。国内では未承認の医療機器を使用しています。具体的な費用や施術頻度・期間、副作用などは、施術紹介ページで紹介しています。

なお、施術の内容や感じ方には個人差があります。この記事は一般的な目安としてご覧いただき、実際の治療については診察のうえでご提案しますので、お気軽にご相談ください。

🔸 メソナJとは?針を使わず美容成分を届ける導入治療

メソナJは「メソポレーション」とも呼ばれる、皮膚から成分を届ける医療機器です。針や注射を使わず、電気の力でヒアルロン酸やビタミンCなどが皮膚へ浸透するのを助けます。


使われているのは、エレクトロポレーション(電気穿孔法)という技術です。

ふだん、お肌の一番外側にある角層(角質層)はバリアとして働き、大きな分子はなかなか通しません。そこへ短い電気パルスによって、皮膚のバリアを一時的に通りやすい状態にします。閉じた扉に、そっとすき間を開けるようなイメージですね。この通り道は、時間とともに自然に元へ戻ります。

さらにメソナJは、同じ極どうしが反発し合う力(電気反発力)を利用して、成分の浸透を助ける仕組みも備えているとされています。

エレクトロポレーションの仕組みを3ステップで示したイメージ図。①電気の力でお肌に一時的な通り道をつくる、②美容成分が入りやすくなる、③電気の力で浸透を助ける、という流れを、角層・表皮・真皮浅層の断面図で順に示している。

🔸 5つの施術は、成分の届け方がどう違う?

美容成分をお肌に届ける施術には、メソナJのほかに


  • イオン導入

  • ダーマペン

  • 水光注射

  • 肌育注射


などがあります。
※いずれも自由診療となります。

施術

主な仕組み

主なターゲット層※

ダウンタイム

使用する成分の例

イオン導入

・微弱な電流を利用して、成分の皮膚への浸透を助ける
・導入しやすさは、成分の電気的な性質や分子量などに左右される

角層〜表皮

ほとんどみられない
ことが多い

ビタミンC誘導体など

メソナJ
(エレクトロポレーション)

・電気パルスで皮膚のバリアを一時的に通りやすい状態にする
・電気的な力を利用し、分子量や性質が異なる複数の成分の浸透を助ける

表皮〜真皮浅層

ほとんどみられない
ことが多い

ヒアルロン酸、コラーゲン・成長因子、ビタミンC誘導体など

ダーマペン

・微細な針で皮膚に小さな通り道をつくり、皮膚の修復反応を利用する
・製剤を併用する場合は、できた微細な通り道から浸透しやすくなる

表皮〜真皮

数日〜1週間

ヒアルロン酸など、
施術目的に応じた製剤

水光注射

・細い針を使い、設定した深さへ製剤を直接注入する
・分子の大きさにかかわらず、注射できる製剤を皮膚内へ直接届ける

主に真皮

数日
(赤み・内出血の可能性)

ヒアルロン酸など

肌育注射

・医師が部位や肌状態に合わせて、注入位置や深さを調整する
・目的に合わせて選んだ製剤を皮膚内へ直接注入する

真皮
(部位に応じて調整)

数日〜1週間
(赤み・内出血の可能性)

非架橋ヒアルロン酸など、
製剤によって異なる

※到達する深さは、使用する機器・製剤・施術条件・部位・皮膚の状態などによって異なります。表は一般的な目安です。

イオン導入・メソナJ・ダーマペン・水光注射・肌育注射の5つの施術について、成分の届け方の違いを比較したイメージ図。角層・表皮・真皮浅層・真皮深層の断面に、施術ごとの主なターゲット層の目安を並べて示している。

大きく分けると、成分の届け方には2つのタイプがあります。ひとつは、電気や注射の力で成分を奥へ“押して届ける”タイプです(イオン導入・メソナJ・水光注射・肌育注射)。もうひとつは、ダーマペンのように微細な通り道をつくり、そこから成分が入りやすくなるタイプです。

エステのイオン導入と何が違うの?

エステでおなじみのイオン導入と、今回紹介しているメソナJは、どちらも“電気で届ける”点は同じですが、皮膚への働きかけ方が異なります。

イオン導入が使うのは、毛穴や汗腺など「もともとある通路」です。届けられる成分は、電気を帯びているかどうかや分子の大きさに左右されます。一方メソナJは、電気パルスで皮膚のバリアそのものを一時的に通りやすい状態にするという違いがあります。

針を使う治療(ダーマペン・水光注射・肌育注射)との違いは?

針を使う治療にも、それぞれ目的があります。

ダーマペンは、針で微細な傷をつくり、その回復の過程でハリを引き出すことを主な目的とした施術です。ただ、その傷がお肌の奥への通り道になることに注目して、製剤も一緒に用いられるようになりました。施術後は、製剤が自然に染み込むのを待つ形です。

水光注射は、機械で顔全体に注射をし、設定した深さへ製剤を注入します。

肌育注射は、医師が手打ちで注射をするため、目元など繊細な部位にも調整しながらアプローチできる施術です。


いずれも効果が期待できますが、針を使う以上、痛みやダウンタイムは避けにくい面があります。
その点、メソナJは針を使わないため、針による痛みや内出血を避けたい方にとって選択肢の一つになります。


ただし、目的やお肌の状態によっては1回で完結するものではなく、複数回の施術をご提案することがあります。だからこそ、無理なく通える軽さも選び方のポイントです。通う回数の目安は、次回のコラムでくわしく解説しますね。

🔸 痛みやダウンタイムはどのくらい?

💭「電気を流すって、ビリビリしないの?」

と感じたかもしれませんが、メソナJは針を使わないため、痛みは比較的少ない傾向です。施術中はひんやりとした感覚や、電気によってわずかな刺激を感じることがあります。施術にかかる時間は、当院では約40分が目安です。

ダウンタイムも抑えやすく、施術直後からメイクをして帰宅できる場合があります。

ただし、一時的な赤み、刺激感、使用する製剤によるかぶれやアレルギー反応などが起こることがあります。感じ方はお肌の状態やその日の体調によっても変わるため、気になる点は診察のときにお気軽にお聞かせくださいね。

🔸 まとめ|自分に合った施術を選ぶために

メソナJは、針を使わず、電気の力を利用して美容成分の皮膚への浸透を助ける施術です。針による痛みや内出血を避けたい方や、ダウンタイムをできるだけ抑えたい方にとって、選択肢の一つになります。


一方で、ダーマペンや水光注射、肌育注射にも、それぞれ異なる仕組みや特徴があります。大切なのは、「どの施術が一番よいか」ではありません。お悩みの内容や希望する変化、痛みやダウンタイムをどのくらい許容できるかに合わせて選ぶことです。


次回のコラムでは、メソナJで使用する成分や、どのようなお悩みに向いているのか、施術回数の目安について解説します。


当院では、お肌の状態やご希望を確認しながら、メソナJを含めた選択肢をご提案しています。「自分にはどの施術が合うの?」と迷っている方も、どうぞお気軽にご相談ください。



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【参考文献】

  1.  河合敬一: イオントフォレシスとエレクトロポレーションを併用した薬物の経皮デリバリー法(メソポレーション法)とその皮膚科的応用. Drug Delivery System. 2012; 27(3): 164-172

  2. Denet AR, Vanbever R, Préat V: Skin electroporation for transdermal and topical delivery. Adv Drug Deliv Rev. 2004; 56(5): 659-674

  3. Vanbever R, Préat V: In vivo efficacy and safety of skin electroporation. Adv Drug Deliv Rev. 1999; 35(1): 77-88

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