北堀江LA皮膚科クリニック -皮膚科・美容皮膚科-

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ニキビ(尋常性痤瘡)|どんな病気?

  • 皮膚科

公開日

2025.9.26

更新日

2026.1.3

🔹どんな病気ですか?

ニキビとは、

  • 皮膚に赤みやブツブツができる慢性的な毛穴の病気

です。

医学的には「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」と言います。

顔や背中、胸の真ん中など、皮脂腺の多い部位によく見られます。

10〜30歳代の男女に多く見られる身近な病気です。



ニキビは以下の4つの段階で進行します。


  1. ホルモンの影響などで皮脂が過剰に分泌される

  2. 毛穴の出口がつまる(角化異常)

  3. 毛穴の中に皮脂がたまり、アクネ菌が増える(この状態のことを「コメド」と呼ぶ)

  4. 増えたアクネ菌や、作り出す刺激物質(遊離脂肪酸)により炎症が起こる


ニキビの始まりを示す模式図。正常な肌から、皮脂の過剰分泌、毛穴のつまりを経て、見た目ではわからない初期段階のマイクロコメドが形成される様子を段階的に示している。

ニキビの進み方を示す図。白ニキビ、黒ニキビから赤ニキビ、黄ニキビへと軽症から重症へ進行する過程を説明している。

ニキビの原因には、ホルモンバランス、体質、年齢、食事、ストレス、化粧品など、さまざまな要因が関与します。

🔹どんな症状がありますか?

ニキビには見た目や状態によって段階があり、大きく「非炎症性」と「炎症性」に分けられます。

炎症が強いニキビは「ニキビ痕」として肌に残ってしまうことがあり、いったん痕ができると元の肌に戻すのは難しいとされています。

そのため、できるだけ早い段階から治療を始めることが大切です。


各段階のニキビの特徴は以下のようになります。

白ニキビの図。毛穴に皮脂とアクネ菌がたまり、表面が白く盛り上がった状態を示している。右側には白ニキビの写真イメージがある。
  • ニキビの最初の状態

  • 毛穴が詰まり、皮脂や角質が中にたまった状態

  • 毛穴の出口が閉じているため、白っぽく小さなふくらみに見える

  • 炎症はまだ起きておらず、赤みや痛みはない

  • 触ると「ざらつき」や「ポツポツ感」を感じることも

黒ニキビの図。毛穴に皮脂とアクネ菌がたまり、毛穴の出口が開いて酸化して黒く見える状態を示している。右側には鼻にできた黒ニキビの写真イメージがある。
  • 毛穴の出口が開いた状態

  • 皮脂や角質が酸化して黒く見える

  • 炎症はまだ起きておらず、赤みや痛みはない


赤ニキビの図。毛穴にたまった皮脂とアクネ菌が炎症を起こし、赤く腫れた状態を示している。右側には額に多数の赤ニキビができている写真イメージがある。
  • 白ニキビや黒ニキビにアクネ菌が増殖し、炎症性ニキビに進行した状態

  • 赤く腫れて、押すと痛みを感じることも

  • 皮膚の奥で炎症が広がると、ニキビ痕になる可能性あり


黄ニキビの図。毛穴の炎症が悪化し膿がたまった状態を示している。右側には白い膿を持った黄ニキビの写真イメージがある。
  • 赤ニキビがさらに進行し、膿がたまった状態

  • 見た目は黄色く盛り上がり、触れると強い痛みを伴うことも

  • 炎症が強いため、ニキビ痕が残るリスクが高い


炎症がさらに進むと、「結節(けっせつ)」や「嚢腫(のうしゅ)」と呼ばれる重症型になります。

これらは痕が残る可能性が高いとされています。

結節と嚢腫のニキビの写真イメージ。左は結節で、大きく硬いしこりのように腫れたニキビ。右は嚢腫で、膿を含み広がった重症のニキビを表す。


実際は必ず上記のように段階的に進行するのではなく、複数の種類のニキビが同時に存在したり、特定の段階をスキップして悪化したりすることもあります。



🔹どんな検査でわかるのですか?

ニキビは、

  • 視診(目で見て確認すること)

  • 問診

によって診断されます。

重症度や治療方針は症状の数や部位、炎症の程度などを総合的に判断します。

ニキビ診察のチェックポイントをまとめた表。種類、炎症性ニキビの数、部位、ニキビ痕の有無、治療歴が確認項目として示されている。

🔹治療はどうするのでしょうか?

ニキビの治療は、大きくセルフケアと薬物療法に分かれます。

①セルフケア

(日常生活の見直し・スキンケア)

どの段階のニキビでも、セルフケアは基本になります。適切に行うことで、薬物療法の効果も高まります。

  • 1日2回の洗顔

  • 保湿

  • バランスのよい食事

  • 規則正しい生活習慣

  • 肌にやさしいメイクを選ぶ

  • ニキビを自分で潰さない  など


②薬物療法

症状の程度に応じて薬を組み合わせて処方します。

  • 毛穴のつまりを改善する薬

  • ニキビの原因菌が増えるのを抑える薬

  • 炎症を抑える薬

  • 漢方薬や補助的なビタミン剤  など


治療の目的は、今あるニキビを改善し、新しいニキビをできにくくすることです。

早めに治療を始めることで、将来のニキビ痕を防ぐことにつながります。

ニキビについて下記コラムでもご説明しています。ぜひご覧ください。
▶【皮膚科医が解説】繰り返すニキビを防ぐ!知っておきたい原因と5つの基本ケア
▶ニキビを防ぐ生活習慣|やりがちなNGと正しい予防法まとめ


参考文献
[1] 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン策定委員会他. 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023, 日本皮膚科学会雑誌. 2023; 133(3): 407-450.
[https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/zasou2023_230820.pdf(2025年9月26日閲覧)]
[2] 日本皮膚科学会: 皮膚科Q&A にきび [https://qa.dermatol.or.jp/qa3/index.html(2025年9月26日閲覧)]

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