COLUMN
皮膚科
公開日
2025.9.26
更新日
2026.1.3
ニキビとは、
皮膚に赤みやブツブツができる慢性的な毛穴の病気
です。
医学的には「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」と言います。
顔や背中、胸の真ん中など、皮脂腺の多い部位によく見られます。
10〜30歳代の男女に多く見られる身近な病気です。
ニキビは以下の4つの段階で進行します。
ホルモンの影響などで皮脂が過剰に分泌される
毛穴の出口がつまる(角化異常)
毛穴の中に皮脂がたまり、アクネ菌が増える(この状態のことを「コメド」と呼ぶ)
増えたアクネ菌や、作り出す刺激物質(遊離脂肪酸)により炎症が起こる


ニキビの原因には、ホルモンバランス、体質、年齢、食事、ストレス、化粧品など、さまざまな要因が関与します。
ニキビには見た目や状態によって段階があり、大きく「非炎症性」と「炎症性」に分けられます。
炎症が強いニキビは「ニキビ痕」として肌に残ってしまうことがあり、いったん痕ができると元の肌に戻すのは難しいとされています。
そのため、できるだけ早い段階から治療を始めることが大切です。
各段階のニキビの特徴は以下のようになります。

ニキビの最初の状態
毛穴が詰まり、皮脂や角質が中にたまった状態
毛穴の出口が閉じているため、白っぽく小さなふくらみに見える
炎症はまだ起きておらず、赤みや痛みはない
触ると「ざらつき」や「ポツポツ感」を感じることも

毛穴の出口が開いた状態
皮脂や角質が酸化して黒く見える
炎症はまだ起きておらず、赤みや痛みはない

白ニキビや黒ニキビにアクネ菌が増殖し、炎症性ニキビに進行した状態
赤く腫れて、押すと痛みを感じることも
皮膚の奥で炎症が広がると、ニキビ痕になる可能性あり

赤ニキビがさらに進行し、膿がたまった状態
見た目は黄色く盛り上がり、触れると強い痛みを伴うことも
炎症が強いため、ニキビ痕が残るリスクが高い
炎症がさらに進むと、「結節(けっせつ)」や「嚢腫(のうしゅ)」と呼ばれる重症型になります。
これらは痕が残る可能性が高いとされています。

実際は必ず上記のように段階的に進行するのではなく、複数の種類のニキビが同時に存在したり、特定の段階をスキップして悪化したりすることもあります。
ニキビは、
視診(目で見て確認すること)
問診
によって診断されます。
重症度や治療方針は症状の数や部位、炎症の程度などを総合的に判断します。

ニキビの治療は、大きくセルフケアと薬物療法に分かれます。
どの段階のニキビでも、セルフケアは基本になります。適切に行うことで、薬物療法の効果も高まります。
1日2回の洗顔
保湿
バランスのよい食事
規則正しい生活習慣
肌にやさしいメイクを選ぶ
ニキビを自分で潰さない など
症状の程度に応じて薬を組み合わせて処方します。
毛穴のつまりを改善する薬
ニキビの原因菌が増えるのを抑える薬
炎症を抑える薬
漢方薬や補助的なビタミン剤 など
治療の目的は、今あるニキビを改善し、新しいニキビをできにくくすることです。
早めに治療を始めることで、将来のニキビ痕を防ぐことにつながります。
ニキビについて下記コラムでもご説明しています。ぜひご覧ください。
▶【皮膚科医が解説】繰り返すニキビを防ぐ!知っておきたい原因と5つの基本ケア
▶ニキビを防ぐ生活習慣|やりがちなNGと正しい予防法まとめ
参考文献
[1] 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン策定委員会他. 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023, 日本皮膚科学会雑誌. 2023; 133(3): 407-450.
[https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/zasou2023_230820.pdf(2025年9月26日閲覧)]
[2] 日本皮膚科学会: 皮膚科Q&A にきび [https://qa.dermatol.or.jp/qa3/index.html(2025年9月26日閲覧)]
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