COLUMN
美容皮膚科
公開日
2026.7.15
更新日
2026.7.15

こんにちは、北堀江LA皮膚科クリニック 院長の竹澤です。
首やデコルテの小さなポツポツ(イボ)について、
「老けて見えるけど、年齢のせいだから仕方ないか…」
「どうやったら取れるかな?」
「市販薬で取れる?」
と密かに悩んでいる方は少なくありません。
首のイボについて結論からお伝えすると、
多くは市販薬では取れません
自己処理で取ろうとすると、新たな傷跡ができてよけいに目立つことも
皮膚科なら短時間での処置が可能です
でも、皮膚科で治療できることをご存じない方は意外と多いように感じます。
「年齢のせいだから…」と思う前に、治療という選択肢があることを知っていただきたい——
そんな思いで、このコラムを書きました。
このコラムでは、首のイボの正体と、炭酸ガス(CO2)レーザーによる治療についてわかりやすく解説します。

首にできるイボには、大きく分けて2つのタイプがあります。
① やわらかい線維性のイボ
医学的に「アクロコルドン」「スキンタッグ」「軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)」などと呼ばれる、やわらかいイボです。肌色〜淡い褐色で、小さく平らなものから、糸状に飛び出したものまでさまざま。これらは見た目や大きさによる呼び分けで、複数が混在していることも珍しくありません。

② 脂漏性角化症(老人性イボ)
「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)」、いわゆる老人性イボです。シミのように見えて少しずつ盛り上がってくるのが特徴で、褐色〜黒っぽい色をしています。「シミだと思っていたら、実はイボだった」というのは、このタイプであることが多いんですね。
どちらも基本的には良性なので、慌てる必要はありません。ただ、自然に消えてなくなることはなく、数や大きさが少しずつ増えていく方もいます。気になるポツポツや膨らみがあれば、一度皮膚科で確認するのが安心です。
【関連コラム】
▶手の甲や首(デコルテ)のシミ|原因と治療法を解説
主な原因として次のようなものがあります。
加齢:皮膚の弾力低下
摩擦:衣服やネックレス、髪との擦れ
体質:もともとできやすい方がいる
他にも、紫外線・ホルモンバランスの変化・生活習慣(肥満・糖尿病)なども関係していると考えられています。
治療法を紹介する前に、まずは市販薬や自己処理について知っておいていただきたいことがあります。
「自分で取れないかな」と考える方もいらっしゃいますが、首のイボにはおすすめできません。
市販のイボ取り薬は、足の裏や手の指にできるウイルス性のイボ(尋常性疣贅:じんじょうせいゆうぜい)を対象としたものです。首のイボとは原因が異なることが多いため、これらの薬では取れません。さらに、首のような皮膚の薄い場所に市販薬を使うと、炎症や色素沈着を起こすことがあります。
また、ハサミ・爪切り・糸で縛るといった自己処理も、出血・感染・色素沈着のリスクがあるため避けましょう。
気になる場合は、皮膚科で状態を確認したうえで治療方法を選ぶのが安心です。
液体窒素は、−196℃の超低温でイボの細胞を凍らせて壊す治療です。凍って壊れた組織は、かさぶたのようになって自然に剥がれていきます。
保険診療で受けられ、首のイボ治療として広く行われてきた方法ですね。
施術時は、当てた瞬間にピリッとした痛みがあり、治療後は赤みや水ぶくれ、かさぶたができることがあります。1回で取りきれないことも多く、数回の通院が必要になるケースが一般的です。
炭酸ガスレーザーは、水分に反応するレーザーを使った自由診療による施術です。レーザーの熱エネルギーで、イボに含まれる水分が瞬時に蒸発し、組織を少しずつ削り取るように取り除きます。周囲の皮膚へのダメージを抑えながら、狙ったイボだけを短時間で処置できる治療です。
照射の直後は、軽く擦りむいたような浅い傷の状態になります。その傷が修復される過程で、新しい皮膚に置き換わっていく流れです。
局所麻酔を行うため、痛みの少ない状態で受けていただけます。
項目 | 液体窒素 | 炭酸ガス(CO2)レーザー |
|---|---|---|
仕組み | 凍らせて壊す | 熱で水分を蒸発させて削る |
保険適用 | あり(保険診療) | なし(自由診療) |
麻酔 | なし | 局所麻酔あり |
治療回数の目安 | 複数回 | 1回 |
色素沈着リスク | やや出やすい | 比較的少ない傾向 |
向いている方 | ・数が少ない | ・傷跡をできるだけ目立たせたくない |
どちらが向いているかは、イボの数・大きさを診察で確認しながら一緒に考えていきましょう。
イボの茎部(根元)が5mm以上など、大きさや状態によっては、保険診療での外科手術(切除)が適している場合もあります。
当院の、
▶炭酸ガスレーザーの詳細や料金についてはこちら
▶皮膚外科手術についてはこちら
治療の流れ
診察の結果、適応があれば当院では当日中に施術を受けられます。
診察:イボの状態を確認します
麻酔:局所麻酔で痛みを和らげます
照射:イボ1個あたり数秒〜十数秒。施術時間は20〜40分が目安で、数が多くてもまとめて治療できます
保護:照射部位の範囲に応じて、保護テープや軟膏でカバーしてお渡しします
💭痛みはどれくらい?
局所麻酔をしっかり効かせてから照射するので、痛みの少ない状態で受けていただけます。照射中は熱を感じる程度の方が多いです。
💭ダウンタイムはどんな感じ?
照射した部分は、軽く擦りむいたような浅いくぼみになります。赤みやかさぶたが1〜2週間ほど続くことがありますが、その後はピンク色の新しい皮膚に置き換わっていきます。
照射後に色素沈着(黒ずみ)が出ることがありますが、1〜3ヵ月ほどで少しずつ落ち着いていきます。紫外線を浴びるとこの色素沈着が長引くことがあるため、日焼け止めなどの対策が大切です。
💭治療後はどうすればいいの?
治療後のケアも、忘れずに行いましょう。
気をつけたいのは、次の3点です。
保護テープや軟膏は指示された期間使用する
かさぶたは無理にはがさない
紫外線対策(日焼け止め・スカーフなど)をしっかり行う
一度取り除いた部位から再発することは多くありません。ただ、加齢や摩擦という原因は続くため、別の場所に新しくできることはあります。気になるものが出てきたら、また気軽にご相談ください。
首のポツポツ(イボ)は、加齢や摩擦でできる良性のものがほとんどです。命に関わるものではありませんが、見た目を気にして密かに悩む方は少なくありません。
「気になるな」と感じたら、自己処理せず皮膚科で相談してみるのも一つの方法です。
今回のコラムでは、小さなイボに対して検討される治療法の一つ「炭酸ガスレーザー」についてご紹介しました。
気になることがあれば、北堀江LA皮膚科クリニックでお気軽にご相談ください。
▶【大阪府西大橋駅徒歩1分】炭酸ガスレーザーのご予約はこちら
首元を気にせず過ごせる毎日をお手伝いできればうれしいです。
【参考文献】
公益社団法人日本皮膚科学会: 皮膚科Q&A イボとミズイボ、ウオノメとタコ─どう違うのですか?.
Pandey A, Saleh HM: Skin Tag (Acrochordon). StatPearls Publishing. 2025.
Greco MJ, Bhutta BS: Seborrheic Keratosis. StatPearls Publishing. 2024.
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