COLUMN
美容皮膚科
公開日
2025.12.16
更新日
2026.2.15

こんにちは、北堀江LA皮膚科クリニック 院長の竹澤です。
前回のコラムでは、FAGA(女性型脱毛症)の主な原因や症状について解説しました。
今回はその後編として、FAGAの治療方法と、自宅でできるセルフケアについてご紹介します。
「病院に行くのはまだハードルが高い」
「まずは自分でできることから始めてみたい」
そんな方にも取り入れやすい、ヘアケアの方法をわかりやすくまとめました。
ご自身のペースで、できることから始めてみましょう。
前編コラムはこちら。
▶【FAGA(女性型脱毛症)#1】女性の薄毛の特徴と原因|ホルモンと生活習慣の関係とは
FAGAの治療は自由診療(自費診療)が基本となります。
まずはどんな治療やケアの選択肢があるのか、全体像を把握しましょう。
FAGAの治療は「今ある髪を守ること」と「これから育っていく髪を支えること」を両輪として進めていきます。
治療とひと口に言っても、その内容はさまざま。ここでは大きく以下の3つに分類しました。
薬を使った治療
治療の補助(サプリメント・施術)
補助的な選択肢(ウィッグ・増毛技術)
【①薬を使った治療】
FAGAに対して広く知られているのが、塗り薬(外用薬)や飲み薬(内服薬)を使った治療です。
自宅で使える塗り薬(例:ミノキシジル)や、医師の判断のもと行う飲み薬(例:スピロノラクトン)などがあります。
いずれも医師と相談しながら進める治療で、経過をみるために定期的な通院が必要になります。
【②治療の補助】
薬以外にも、日常生活の延長で取り入れられるケアがあります。
不足しやすい栄養素を補助する「サプリメント」や、クリニックで行う「頭皮ケア施術」もそのひとつです。
頭皮ケア施術には主に以下のような種類があり、施術内容や使用機器はクリニックによって異なります。
経皮導入:微弱な電気を利用して、一時的に皮膚の角質層をゆるめる施術
光照射:LEDやレーザーなどの光を頭皮に照射する施術
成分注入:頭皮に美容目的の成分を注入する施術
【③補助的な選択肢】
見た目の印象をカバーする手段です。
部分ウィッグやヘアピース、増毛エクステ、カバー用パウダーなど、日常のスタイリング感覚で使えるアイテムも有効です。
FAGAにはさまざまな治療やケアの方法がありますが、どれを選ぶかは”どれくらいの向き合い方をしたいか”、つまり薄毛治療に対するスタンスによって大きく変わります。
ここではスタンス別にどのような選択肢があるかを整理してみましたので、参考にしてみてください。

FAGAの治療は「これだけやればOK」というものではありません。
さまざまなアプローチを組み合わせていくことが大切です。
当院の治療について詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
▶AGA(男性型脱毛症)・FAGA(女性型脱毛症)
▶メソナJ
FAGAのケアでは、治療や施術に目が向きがちですが、どの方法を選ぶ場合でも欠かせないのが日々の生活習慣を整えることです。
食事・睡眠・ストレスを整えることは、髪や頭皮の土台を整えることにつながります。
まずはセルフケアでできることから、始めていきましょう。
薄毛が進みやすい人ほど、体が“髪にまで栄養を回せない状態”になっていることも考えられます。
まずは「土台づくり」として、次の3つを意識しましょう。
①食事:栄養不足は髪の大敵
髪の材料となるタンパク質、鉄、亜鉛は特に不足しやすい栄養素。
【髪にとって良いとされている食材】
肉・魚・卵・大豆
ほうれん草、海藻
ナッツ類 など
これらを普段の食事に少し足すだけでも、髪が育ちやすい土台づくりにつながります。

②睡眠:成長ホルモンが髪の回復を助ける
夜更かしや睡眠不足が続くと、髪の成長サイクルが乱れやすくなります。
就寝時間を少し早める
スマホを早めに手放す
入浴後にリラックスする
など、睡眠時間と合わせて、質の良い睡眠を意識してみましょう。

③ストレス対策:自律神経が乱れると抜け毛が増える
強いストレスは自律神経を乱し、血流を悪くします。その結果、髪の栄養不足につながることも。
ストレスはため込まず、適度に発散させましょう。

毎日のヘアケアも、丁寧に行うことで髪へのダメージを減らせます。
●シャンプー:こすりすぎは逆効果
●ドライヤー:自然乾燥はNG、根元から乾かしましょう
●スタイリング:引っ張りすぎなのは要注意
指の腹で優しく洗う、濡れたまま放置しない、きつく結ばないーーーそんな小さな積み重ねが抜け毛を減らすための一助になります。
全てを完璧に目指す必要はありません。
「少しずつ整えていく」ことで、髪が育ちやすい体に近づいていきます。
髪の悩みは、見た目の問題にとどまらず、心の負担にもつながります。
薄毛の程度にかかわらず「気になる」「つらい」と感じるなら、それだけで相談の理由になります。
FAGAは進行性のある脱毛症だからこそ、早めの相談が大切です。
このコラムでは、治療の全体像や生活でできる対策、スタンス別の向き合い方をご紹介しました。
「何から始めればいいかわからない」
「治療するかどうかはまだ決めていない」
そんな段階でも構いません。
北堀江LA皮膚科クリニックでは、患者さん一人ひとりの気持ちに寄り添いながら、ご希望に合わせて無理のない選択肢を一緒に考えてていきます。
髪や頭皮のことで気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
それではまた、次のコラムで。
【参考文献】
[1] 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン作成委員会. 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版, 日本皮膚科学会雑誌. 2017; 127(13):2763-2777.
[https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf(2025年12月10日閲覧)]
[2] 日本皮膚科学会: 皮膚科Q&A 脱毛症 [https://qa.dermatol.or.jp/qa11/index.html(2025年12月10日閲覧)]
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